おじいちゃんとの約束。「もう一度歌が聴きたい！」「声が聞こえる！」想いをつないだ老人ホームLIVE！
想いをつないだ老人ホームLIVE！
2017年3月17日。
自分の人生においてかけがえのない日となった。
なぜならこの日は、祖父との約束をはたした
心とココロをつなぐLIVEを実現した日だから。
LIVE直前に
2015年1月に音物語というユニットを結成。
結成以降、毎月様々な地域で音物語LIVEを開催。
大変ありがたいことに、毎回どの会場でもいつも
満席で、その活動は順調そのものだった。
2016年6月。
久しぶりに音物語LIVEの地元開催が決まった。
家族にそのことを伝えると、祖父が行きたいと
言ってくれた。
1週間後に音物語LIVEをひかえたある日
父から電話がなった。
「おじいさんが転んで入院になった。」
おじいちゃんとの約束
すぐに病院に駆けつけるとそこには
ちょっと残念そうな祖父がいた。
実際に話を聞くと、転んだわけではなさそうだった。
夜中にトイレにいこうとして
手すりをつかんだ瞬間、体の力が抜け
その場で尻もちをついただけだった。
衝撃は、それほどでもなかったようだが
それ以上に祖父の骨が弱っていた。
大腿骨骨折。
過去に一度
大腿骨を骨折している祖父は
これ以上手術はできないようだ。
リハビリをしても車いす生活らしい。
だからこそ悔やんでいた。
そんな祖父がポツリ言う。
「歌、聴きたかったな」
LIVEを楽しみにしてくれていたことが
わかったからこそ
今回は無理でもいつか
祖父に歌を届けたいと強くおもった。
だからこそ
ココで約束をした。
「おじいちゃん今度またLIVEをやるから
楽しみにしていてね。絶対にやるから。」
祖父「そうかぁ。そりゃ楽しみだ」
おじいちゃんの覚悟
祖父に対して感謝が溢れ
とっても大好きで
特別な感情を持っているのには理由がある。
それは 20歳をこえてから聞いた話がきっかけだった。
5歳の時に母を亡くした。
その病室で、亡くなった母を囲む家族。
みんなが病室をあとにした後
祖父だけは病室にのこっていたそうだ。
祖父は亡くなった母の頭をなでながら
耳元でこんな言葉をささやいたそうだ。
「子供のことはまかせとけな。」
その言葉に、ひとことに
どれだけの想いと覚悟があったのかを
知っている。
実際にその愛を肌で感じていたから。
学校の行事はもちろん
塾の送り迎え
幼い頃から親のように
いつも寄り添ってくれた
そんな祖父の想いと覚悟を知った時
涙がとまらなかった
心の底からこれでもかってほどの
感謝があふれだしてきたのを
今でもまだ覚えてる。
LIVEでみた世界
だからこそ絶対に叶えたかった。
祖父に歌を届けたかった。
2017年3月17日。
とうとうその日がやってきた。
祖父が好きだった歌を思い出しながら
選曲した歌の数々。
そんな二人の過去をつなぐ歌をうたったからか
LIVE中は、本当に不思議だった。
歌いながら自分の中で映像が流れていたから。
まるで過去の話をしているかのように
1ページまた1ページと思い出のシーンが心にうつる。
きっと同じ気持ちだったんだとおもう。
時折みせる祖父の笑顔が
心とココロがつながっていることを
感じさせてくれた。
音楽という魔法
音楽は魔法だ。
過去の思い出をみていたのは
自分と祖父だけではなかったからだ。
会場にいた何人かの方が
同じことをおっしゃっていた。
「友達のことを思い出していたよ。」
「若かった自分がでてきた。」
施設の方からこんな声もきいた。
「あの方普段はしゃべれないのに今日は
声をだしていた」
「あの方は笑っていた」
音楽は魔法！
音楽はきっとたくさんの人に
魔法をかけてくれるんだとおもう。
心をわくわくさせてくれたり
過去の記憶をよびおこしたり
身体を動かしたり
表情を豊かにしたり
たくさんの魔法をかけれくれる。
この経験を通じて生まれたもの
きっと祖父が教えてくれたんだとおもう。
音楽は魔法だよって！
この1日が大切なコトに気づかせてくれた。
自分にとって音楽とは
心とココロをつなぐもの！
心を豊かにしていくもの！
なんだって。
これからはそんな音を
届けたいと思っています。
大切な人たちと
心を一つにできるそんな時間を、空間を。
あなたのもとへ
あなたの大切な人のもとへ
そんな想いで
立ち上げました
心とココロを音で結ぶ活動
音結屋～omusubiya～
〈↑↑↑音結屋ホームページみてね☆〉
大好きだった祖父の1回忌の今日。
これからも祖父と一緒に
音を奏でていきたいと思います。
どんな場所でも行きます。
あなたの心と
あなたの大切な人のココロを
つなぐお手伝いさせて
いただくために。
気になった方はぜひコメントくださいね。
最後まで読んでくれてありがとう☆彡
